素潜りの学校の使用船舶は、2015年6月進水の新造艇自社船 アルバトロス号です。設計から船長のこだわりを入れ込み、こだわりにこだわった、スノーケル・ドルフィンスイム・ホエールウォッチング専門艇です。
ロゴの文字の中にもあるように、アルバトロスとは、あほうどり。
あほうどりは、夏はベーリング海やアラスカ湾、アリューシャン列島周辺で暮らし、冬季になると繁殖のため日本近海への渡りをおこない南下します。
鳥島と尖閣諸島北小島、南小島、ミッドウェーなどでのみ繁殖が確認されていましたが、2015年には小笠原諸島媒島で戦後初となる繁殖が確認されました。
とても長い距離を飛ぶ鳥です。
翼が大きく1m落ちるのに進む距離が鳥の中で一番長い鳥だとされています。アルバトロス号も、設計時に最も重点を置いたのは走行性。左右のバランスと、走りやすさ、燃費、速度、快適さでした。
長さ32フィート(10m)あり、幅も2.5m。広々としていて、窮屈さを感じさせません。また、波があっても、長い分、楽々乗り越えていきます。また、梁が強靭で、通常のこの大きさのボートより重く(2t)その分、波に強いです。
また、船底が3ステップの段差ハルになっているため、波しぶきが船の横側に逃げやすい構造になっています。
エンジンはスズキの最新式船外機 DF90ATX 2機がけ。万が一エンジンがひとつ壊れても、もう一つが動くので安心です。
エンジンはパワーがあり、快調です。
嫁島なども70分でたどり着きました。(追い風時)
喫水が浅い(約40cm)ので、浅い場所にも楽々入っていけます。また、水の抵抗をそれほど受けないのでエンジンの大きさの割には燃費もよく、スピードも出ます。最高速度40ノット(時速60キロ)。鳥のように飛び回る走行性がウリです。
ただし、イルカを探す時は、基本的には低速で航行します。これは燃料を節約しているのではなく、低速で航行しないとイルカが見つかりにくいからです。
ブリッジの中は電動トイレになっており、底を掘ってあるので見た目よりだいぶ広いです。高さ170cm前後。でも男性の方も座って、用を足していただくようにお願いしています。走行中は栓をしめておりますので、基本的には停泊しているときのみご使用になれます。水が溜まりやすいので、ウエットスーツは脱いでお使いください。
上げ下ろし簡単な、幅の広い、底の深いハシゴ(ラダー)が常備されています。これであがるのも簡単。ドルフィンスイム時にはサイドにロープを垂らしているので、待っているお客様は、ロープにつかまり、フィンを脱いで待っていただけると、上がるのがスムースです。
船上で講習など行うこともあります。(オプション)
ブリッジ前側の素潜りの学校のロゴが好評です。記念撮影することも。
小まめに上架し、点検、メンテナンスを行い、不明な点は造船業者様、内地のスズキ代理店様、島の整備士さまと密に連絡をとり、自らもメンテナンス整備技術を日々学び、安全運航に努めております。よろしくお願いします。
衛星携帯を設置
衛星携帯のインマルサットフォンをボートに積んでおります。これにより北極南極以外のすべての海域にて、携帯における通話が可能です。エンジントラブルによる、遭難や、無線・携帯電話などの故障に備えます。
船にAEDを積載しています。
船に常時、セコムのレンタルAEDを積載しています。
レンタルなので、消耗品の交換時期などは管理され、常に使える状態でスタンバイしています。